ワインってヴィンテージもあれば
開けて空気に触れさせて、数時間、数日と
いろいろワインと時間の相関があると思います。

今回はそんな時間がワインに与える影響とその原理について実体験を踏まえて書いていこうと思います。
開けるまでの時間(熟成)について
- そもそも熟成(瓶熟)って?
ワインの瓶内で起こる化学変化のことです。
ワインの瓶内ってコルク詰めする際に微量の酸素が入るのですが
その酸素でワイン内の微生物、酵素といったいろいろな化学物質が酸素と反応するわけです。
また、実はコルクって本当に微量ですが呼吸するんですよね!
最近の研究結果なのですが無酸素でもワインに良い変化を与える化学変化があることもわかっています。
性質が違いますがスクリューキャップでも安心ですね、最近はブルゴーニュワインでもスクリュー増えてきていますから…
↑スクリューキャップに関して詳しく知りたい方は…
- 瓶熟がワインに与える影響
熟成がワインに与える影響はとがった酸味やタンニン(渋み)が溶け込みまろやかになったり、飲みやすく成ったり
が代表的なものです
色で見ると、
赤ワインは濃い紫→赤褐色→レンガ色
白ワインはレモンイエロー→オレンジ→茶色
といったように変化が起こります。
特に熟成に向いているのは、赤ワインですが
個人的に15-20年くらい熟成した白ワインは難しくも好奇心をそそってくれる非常に面白いワインだと思っています。特にブルゴーニュの偉大な熟成白ワインなんかは開けたては、もう死にかけてるな と思っていて5分後10分後で頂点に近づき1時間で酸味たっぷりのなっていったりするので、ぜひ体験してほしいです!
昔飲んだ30年物のプイィフィッセは完全にシェリー酒みたくなってましたが、、、
- 熟成の長さ
赤と白を比べた場合、一般的に熟成に向いているのは「赤」ワインです。赤ワインの方がワインの熟成に必要な要素であるポリフェノールやタンニンが多いからです。
カベルネ・ソーヴィニョンやメルローを使うボルドーワインは、その代表といえるしょう。
それ以外にも偉大なブルゴーニュワインはかなりの熟成ポテンシャルをもっています。
10-15年でピークを迎えるものもあれば20-30年 長ければ50年もの熟成にも耐えイキイキとしているようなワインもあるくらいです。
何本かまとめて買って自分好みに自分で育てていくのもまた、ワインの楽しみの1つでしょう。
開けてからの時間について
丁度昨日カルディで開けてから30分で変わる的な売り出し方をされていたワインを買ってきて試してみました(笑)

じゃーん(笑)
ドーヴェルニュ・ランヴィエ リュベロン ヴァン・グルマンルージュ(赤)750ml
シラー グルナッシュ マルスランで構成されるTHEローヌな赤ワインです。
開栓直後は酵母のような(食パン的な)香りと血液的なニュアンス、果実の香りが控えめでした。
30分だと全開ではなかったので1時間待ってみました
力強くタンニンを感じられるようになり果実の香り、それも時間の経過で酸味を感じるカシスのような香りから甘く濃縮感のあるプルーンみたいな香り。
やすうまでコスパ◎なワインに出会えたので記事に書こうと思って(笑)
では開栓後の時間に関して
栓をあけるということは、ワインが空気におもいっきり触れる状態になるということ
で、これ以降ワインの酸化がどんどん進行するということです。
ワインの酸化が進むとそのワインの味は少しづつ、あるいは急激に変化します。
どのように変化するのかはワイン1本1本で異なりますが、その変化は通常「劣化」
と考えられています。
開栓後「劣化」を始めるワインの中には、味の変化の急激なもの、つまり劣化の
早いものや、逆に劣化の遅いものなど、様々なものがあります。つまり、開栓後、
なるべく早く飲んだほうが良いワインや、ゆっくり飲んでも美味しく楽しめるワイン
などいろいろなタイプのワインがあるということです。
自分が飲んだワインは30分から1時間くらいでしたが3日かかるものもあります。
特に多種類のブドウ品種を使って作られたワインは日ごとに味わい 香りが刻々と変化してとても面白いですよ
それこそRhône地方のシャトーヌフデュパフなんか1週間かけても楽しめるワインでしょう!
広告でもないですがお気に入りのコスパ◎なヌフを!
まとめ
- ワインは瓶熟で角が取れまろやかに
- 赤ワインのが向いている
- 特にタンニンアルコール度数の多いワインが熟成向き
- 開けると急激に酸化が進む
- ワインによって酸化スピードが違う
そんなところですかね、味の感じ方はそれぞれなので、自分の好みの時間で飲めるように探りながら飲んでみるのも1つ楽しみとして持ってみてください
それではいいワインライフを~
コメント